愛と平和

3月の初めは広島にいて、ほんとうにしあわせな時間を過ごした。あの日は、こんなことになるだなんて夢にもおもっていなかったし、忙しくてばたばたしてはいるけど、きっと3月は楽しいことが待ってるって信じて疑わなかった。自然災害は誰にも責めることができない。でもだからこそ、わたしのこころはどんよりして曇ったままなのかもしれない。誰かのせいにしたり、文句を言えたら楽だったんじゃないかとおもうわたしはほんとうに弱くて最低だ。別にすきな子に会えないからつらいとかそんなんじゃないし、もうちょっと我慢さえすればすぐ会えるし、そこは正直問題じゃないのだけれど、言葉にできない想いがぐるぐるわたしを蝕んで、こころを真っ黒にする。先が見えなくて怖くなる。そしてわたしはいつでもひとりぼっちな気がしてつらくなる。予定が詰まった手帳を開くのにも息ができなくなるし、おもっている以上にわたしのこころは地震のことで疲れているみたい。
 
誰かと笑い合って、おいしいものを食べて、しあわせを感じたい。四角いお部屋に閉じ込められているような気がする。まるで鳥籠に閉じ込められた鳥の気分だ。空を飛んで、はやくだいすきなお友達や小瀧くんに会いに行きたい。