傷つけたくない、は傷つきたくないとイコール

どうでもいいことをつらつらと書いてます。長いです。
今日、昔付き合ってたひとの夢を見た。そのひとのことは以前も書いたけど(2011/03/27参照)、実を言うと、記事をあげた次の日に好きだと言われ、答えを曖昧にしたまま今に至ってる。わたしを好きなことは何となく気付いていたから、正直まっすぐにぶつかって来られるのを恐れていて、ついにこの日が来たかと思いながら彼の告白を聞いた。何をそんなに恐れていたかというと、わたし自身が彼への気持ちに対する答えを出すことができないで4年間を過ごしてきたから、素直な気持ちでぶつかって来られたときに、必然的に答えを出さなくちゃいけない状況になってしまうことが怖かった。一度付き合った人のことを嫌いになるわけがないし、別れたときだって好きで好きでしょうがなくて何年も片思いを続けたし、それでもやっと振り切って今の関係に落ち着いたのに、今更好きだとか付き合うとか困る。好きじゃないわけではないけど、付き合うのが想像できない。わたしたちが付き合っていたのは高校生のときで、もうあの頃のわたしじゃない。でも、多分彼はあの頃のままで、何も変わらない。大学2年のときも同じように好きだとは言われていて、でも今のままでいいと彼が言ったので、わたしもその言葉に甘えてずっとうやむやにしてた。2年間、彼に対する気持ちを考えたけれど、やっぱり答えは出ないし、わたしには他に好きな人がいたから、相手が望まない限り答えを出す気はなかった。でも、付き合うことを考えて欲しいと言われたら答えを出さないわけにはいかない、よねえ。3月のとき、わたしは素直に「正直わかんない」ってことは伝えていて、それに対して彼は「沙織は大学院があと2年あるでしょ?じゃあ、その2年で考えて」と言った。彼の気持ちに応えられない気がするから「就職したらわたしよりもいい人絶対いるから、わたしのことは気にしないで」なんてずるい言葉で逃げたわたしに困った顔で笑ってみせた。卑怯なのは分かってる。

どうして断らないのか、と言われると、自分でも嫌になるくらい偽善な答えしか浮かばない。わたしは彼をどうしても傷つけたくなくて、この4年間彼の想いに背中を向けていた。好意を抱いていることくらい、ずっと前から気付いていたし、時々それに甘えたことだってある。でも、思わせぶりな態度を取ったり優しくするのは良くないと思って、距離は保ってきたつもり。いつからわたしを好きだったの、と聞いたら、意識していたのは高校のときからだと言っていて、6年もわたしのことを見てくれていたことをそのとき知った。ふったのは彼だったし、恋愛に重きを置かないひとだからこそ6年も好きでいられたのかもしれないけれど、そんなひとを無闇に切ることができない。それは、わたしの弱さだけど。以前なら、他に好きな人がいるっていうのが付き合えない理由として主だったけれど、いまはそうじゃない。千葉にいるあのひとのことは今も好きだけど、もう心にずっと住み着いてるだけでそれ以上を求めていないから。たぶん一生好きで、あのひとが結婚しても、わたしが結婚してもそれは変わらないと思う。だから、新しい恋をしようとは思うけど、そんな簡単な気持ちでオッケーすることもできない。だから今も、言葉に甘えてうやむやにしている。

夢を見たから、久しぶりにメールした。彼もどうやら1週間前にわたしの夢を見たらしい。メールをしていて、まだわたしのことを好きという気持ちの片鱗を感じ取ったとき、いい加減向き合わなくちゃいけないなあと心の底から思った。この夏も、わたしが大阪遠征の前にどたばたしていた時期に、ちょうどお盆休みで帰ってきた彼が会えないかと連絡をくれた。大阪に向かっていたので理由を付けて断ったけど。静岡勤務だった彼は、今月から岩手勤務になる。わたしは、彼の想いを知りながらずっと背を向けていた。出来ればぶつかってきてほしくないと思いながらずっと。何年も考えてきて出ない答えを、聞かせて欲しいと言われたら困るから。でもいい加減、わたしも覚悟を決めなくちゃいけない。傷つけたくない、なんて甘ったれたこと言ってたらだめだ。傷つけたくない、なんて、ただのエゴで、きっとわたしが傷つきたくないだけに決まってる。そんなこと、ずっと前から気付いていた。すぐにとは言わないけど、答えを出そうと思います。真剣にぶつかってきてくれたから、真剣な気持ちで応えなくちゃ。