「たいせつなものは少なくていい」

東京経由の福井遠征は予想以上に楽しくて、リアルとヲタクを天秤にかけなくちゃいけないことが鬱で鬱でしょうがなかったんだけど、こたきに会ったらそんな気持ちが一気に吹っ飛んだ。一時的な現実逃避なのかもしれないけれど、わたしにとってウエストはやっぱりきらきらの源なんだとおもいます。なくたって生きていける、って思っていたけれど、実際のところ自分の周りにはなくたって生きていけるものだらけだと気付いた。ほんとうになかったら生きていけないものってなんだろうって考えたら命くらいしか浮かばなかった。パソコンだって携帯だって、いまはなかったら死んじゃう〜〜〜って思うけれど、昔はパソコンも携帯も持っていなかったけどぴんぴんに生きていたし。ただ少し贅沢になってしまっているのと、バランスを崩しかけているだけ。じゃにーずだって、いまみたいに全力で追いかけないでゆるりとヲタクしてるくらいなら勉強にだって支障出ないとおもう。天秤にかけずにいられない状況に自分を追いやっているのは紛れもなく自分自身なので、悩みたくないならバランスを取り戻せばいい。

たいせつなものは少なくていい、と言っていたすきなひとの言葉がいまとても身に染みる。あの頃のわたしはたいせつなものが多過ぎてどれも捨てきれなくて必死に重みに耐えながらよろめいていた。すきなひとがいつも飄々とわたしの前を進んで行けるのは、たいせつなものがそんなにないからだ。でもその分、自分がたいせつだと思うことに時間や思いを注ぐことができる。「一度全部捨ててみたら」って言われて、荷物をそっと下ろした日からわたしもたいせつなものが増えるのがどんどんこわくなって自分の世界に閉じこもった。自分を揺さぶられるのはもう懲り懲りだ、って。そんなわたしが、現在過去未来顧みずに一生懸命追いかけているのがまさかのじゃにーずって話。

バランスを取り戻せばいいと気付いたから、じゃあ次はそのためには何が必要かっていうのを考えるターン。いまのわたしに一番大切なものはなんだろう。どうしても捨てられないもの。優先順位を考えるんだ。