最愛の人

現在好きな人に対して最愛の人、という表現をしたら友達に「それってすごく恥ずかしい響きだね」って笑われたことがすごく印象的。後からふと思い返したら確かに恥ずかしいことを平気で言っていたかもしれない。でも、最愛の人という表現がきっと一番適していると思う。最愛のひとが最愛のひとじゃなくなる日が、ほんとうは早くきて欲しい。

どちらかというと恋多き乙女だったわたしは、大学4年間で何人かの男の人をすきになった。どの恋愛のときも全力投球で、笑えるくらい一生懸命恋をした。大学2年生のはじめは、たいせつにしていた恋を失ったせいでふらふらしていた頃で、その頃のわたしは不安定だった。もちろん、最愛のひととはこの頃既に出会っていて、大きな存在であったのは今でもすごく覚えている。出会った頃から仲良くなるまでの過程、好きだと気付いた時期…じぶんにとってとても重要だからなのか、鮮明に覚えてる。

思い返してみると、どの恋愛も若気の至りと言えるようなもので、いまのひとを思う気持ちと比べてみたら全く別物だとおもう。10代と20代の恋なんてそんな変わらないだろうとおもうけれど、離れ離れになってしまったいま、もしも10代のわたしだったら好きという気持ちが距離に負けて、消え失せてしまうような気がする。でもいまは、むしろ消え失せてくれなくて困っている。離れたらどうでも良くなって、あのひとのことなんて思い出さずに前を向いていける気がしていたのに人生ってそんなに上手く行かないもの。依存はしなくなったし、思い出す時間は減ったけれど、好きという気持ちはこころのもっと奥に住みついて、当分は消えてはくれないことだけは分かる。

夏に、会う約束をした。詳しいことは決まってないけれど、早く会いたい。会いたい。