ベランダに出る大きな窓の側にちょこんと座って見向きもしないわたしを気遣うように「ココアでも飲む?」と彼は言った。わたしは、わざと不機嫌そうな表情で「要らない」と言葉を投げ捨てた。ふう、と溜息をついた音が聞こえた。レースカーテンの向こう側に…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。